Bリーグの2021-2022シーズンが9月30日に開幕します。選手たちの活躍が楽しみですね。

私がサポートしているBリーグの選手は、増量を目的としてトレーニングと食事に励んでいます。バスケットボールではポジションによって求められる能力は異なりますが、この選手の場合は外国人選手とも対戦することが多いということで、「筋肉量を増やす増量を目指すものの、ある程度体脂肪量が増えても構わない」というトレーナーの見解でした。

そこで、これまでの食事内容などとともに、食事の嗜好や傾向などを確認し、練習内容やそれによって食事のとり方が変わるかなどを確認してきました。体重が100キロ程度の選手にとっての増量は、やはり食事量が多くなります。加えて開幕間近になると、高強度のトレーニングが多く、体重が少し増えても戻る…ということの繰り返しでした。

こういう場合、ポイントになるのは補食です。筋肉量を増やす増量の場合、本来ならタンパク質を中心に、ビタミンB群やマグネシウムなどを意識したものにするのですが、この選手の場合、ある程度の糖質と、脂質のとり方がカギとなるため、脂質の中でも代謝経路が違い、一般的な油よりも消化吸収が早いMCTオイル(中鎖脂肪酸)を利用した補食にしました。普段の食事では、それ以外の脂質をとるようにさせました。

さて今回のレシピはナスやキノコなどの秋野菜を使った「秋野菜の煮浸し」です。身体作りのためにタンパク質を多く摂るときには、腸の動きを助ける食物繊維の多い野菜やキノコもしっかりとりたいもの。お試しください。

管理栄養士・川端理香