補食におにぎりを食べている選手は多いと思います。学校の運動部では、練習後に食べるようマネージャーが作ってくれたり、コンビニなどでも手軽に買えたりするので食べやすいね。

朝ごはんでも、食欲がなかったり、食べやすさを考えて、あえておにぎりにしている選手もいます。「ご飯とパンはどっちが良いのか」といったように、主食としてよく比較されますが、ご飯の方が安価で、余計な脂質が含まれていないという利点があります。

具にアミノ酸スコア100のタンパク質源

補食でも朝ごはんでも、ともに具にタンパク質源を入れることが大切です。どんな食材が適しているかというと、「ご飯と納豆」の組み合わせが勧められるように、不足しているアミノ酸を食品同士で補足しあえるものがポイントの1つ。また単純に、アミノ酸スコア(必須アミノ酸がバランス良く含まれた良質なタンパク質であるかどうかを見る指標)が100のものを具に選ぶということが、ポイント2つ目になります(アミノ酸スコア100=牛肉、鶏肉、豚肉、アジ、イワシ、サケ、マグロ、鶏卵、大豆など)。

今回紹介するのは「鶏巻き」です。おにぎりではありませんが、こちらもご飯をベースに具は鶏むね肉、食が進むように甘辛の味付けをしています。

おにぎりでも巻物でも具に野菜を入れてしまえば、「主食、主菜、副菜…」とそろえなくても1品で多くの栄養素がとれることになります。今回使っているサニーレタスは、普通のレタスよりもビタミンCやビタミンEなど多くの栄養素がレタスの数倍以上含まれています。

おにぎりでも巻物でも使う海苔は、免疫に関与するビタミンAが豊富なことで有名。さらに鉄やカルシウムなども比較的多いのが特徴です。

巻物は、様々な具を食べやすくアレンジできる優れものです。朝ごはんや補食、お弁当にも使えます。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香

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