私は、小学生バレーボールの保護者向けセミナーを行う機会が多くあります。スポーツをする子どもの食事のポイントをお話ししますが、終了後に個別で話を聞くと「子どもがお菓子ばかり食べて、食事を食べない」とよく言われます。

甘いもの、スナック類など様々ですが、お菓子には依存性があるのです。いわゆる「後引くおいしさ」というもの。食べてしばらくすると、また食べたくなるという経験は、あなたにもありませんか?

また、その依存を習慣化してしまう何気ない行為もあります。例えば、スポーツの練習、試合、大会の後や遠征の帰りの車などで、お菓子をチーム全体に配るようなことをしてはいませんか?

こういうことをセミナーの場でお話しすると、「あるある」ということが結構多いのです。

チームへのお菓子配りの慣習も

普段からお菓子漬けになっている子どもも多い上、さらにこの慣習があるなら、チームや団体全体で変えていくようにしましょう。放置しておくと、中学生、高校生…その後もずっとそのままで、それが子ども自身のパフォーマンスの限界をもたらすかもしれません。

お菓子には多くの糖分、油脂が含まれていますが、それ以外の栄養素はほとんどありません。自然界にない多量の糖分や油分の塊。スポーツに必要な体は、お菓子からは作れません。そうではなく、体に必要で、食事では不足しやすいものを補う、目的のある「補食」をとることを心がけましょう。

黒と白のコントラストがパンダのような「パワフルパンダヨーグルト」
黒と白のコントラストがパンダのような「パワフルパンダヨーグルト」

今回は黒ゴマとハチミツを合わせてヨーグルトにかける「パワフルパンダヨーグルト」を紹介します。黒と白のコントラストが、パンダのようですね。

ヨーグルト、黒ゴマともタンパク質が豊富で、瞬間的な動きやジャンプの切れが必要なバレーボールのような競技にはぴったり。また、ハチミツのオリゴ糖は腸内環境にプラスに働き、黒ゴマは抗酸化作用を持つビタミンEやミネラルの宝庫です。練習前後の補食にはMCTオイルを“ちょい足し”することで、エネルギー源を多くとれます。

管理栄養士・月野和美砂