11月初旬、昨年に続いて指導するクラブチームの大会で、宮城県加美町を訪れました。昨年は会場の体育館で、ずんだ餅やあんころ餅などのもち菓子が販売されており、「これはアスリートの補食にぴったり」と、試合の合間にずんだ餅を購入して食べました。
あまりのおいしさに思わず声を挙げてしまうと、近くにいた方が、加美町がもち米の産地であることを教えてくれました。今年は会場での販売はなかったものの、あの味を味わうことができました。相変わらずの、産地だからこその絶品の味でした。
補食は市販のゼリーでなくてもOK
よくセミナーで、参加者から「練習、試合後の補食は市販のエネルギーゼリーやドリンクでなければいけないのか」と聞かれます。市販品は、持ち運びが容易なことや衛生的に管理できるのがメリット。コンビニやドラッグストアでも手に入りやすいので、時間がない時は本当に便利です。
しかし、通常でもそれが必要かと言えば、そうではありません。おにぎり、パンや餅など、家庭で用意できるものでいいのです。
ずんだ餅は元々、米農家がお盆やお彼岸に作っていたもの。先祖にお供えする一方で、先祖代々の田んぼを守る農家の方々が、日々の疲れをとるという意味もあったと思います。
スポーツ栄養的に見ても、理にかなっています。もちは消化が良く、糖質の固まり。緑色の餡は枝豆からできているタンパク質。スポーツ栄養では疲労回復にまず糖質、そこにタンパク質が加わるともっと良いとしているので、ベストな組み合わせなのです。
「糖質+タンパク質」の組み合わせ
「糖質+タンパク質」といった組み合わせは他にも見つけられますし、作れます。今回はずんだ餡を使ったサンド、「ずんだクリームチーズサンド&ゴマクリームチーズサンド」を紹介します。
宮城県だけでなく、山形県などでも「じんだ」「ぬた」と呼ばれていることから、山形産の乾物の青豆を使ってずんだ餡を作ってみました。クリームチーズで動物性タンパク質もとれるようにし、ゴマクリームでミネラル分もとれます。
バゲットに挟めば、「糖質+タンパク質」。甘さの調整ができるのも、手作りのいいところです。身近な食品でも、練習後の補食になります。最強リカバリー食を見つけてみませんか。