前回のコラムで、中学生のバレーボールの部活動とクラブチームがどう違うかについてお話ししました。部活動を引退し、春に高校での活動が始まるまでを「接続期」と呼びますが、実はこの時期こそ、最も選手が伸びる時期だと長年の経験から感じています。
この先もその競技を続けるなら、この伸びる時期に一時「引退」して、完全に競技から離れてしまうのはもったいない。また、中学で競技を離れようとしている選手でも、続けることで新たな可能性や楽しみを見いだし、その先も競技を続けるモチベーションが生まれるかもしれません。
「引退」しても生活を切り替えられない
例年、私の指導するクラブには部活動を引退した選手が数人、「高校でもバレーボールがやりたいから」と入団してきます。受験勉強に励むため、生活を切り替えるために「引退」という概念があるのだと思いますが、それまで毎日部活動に充てていた時間を即座に勉強にシフトできず、なかなかリズムが作れない中学生がいても、不思議ではありません。
そういう点では、クラブチームであれば、部活動よりも活動頻度は低くても、適度に体を動かしながら受験勉強をするという「両立」が可能だと思います。技術を落ちないようにキープしたり、特に女子は体脂肪が増えないよう体重管理をしたりして、高校での活動につなげられると思います。
競技を続けながら勉強するメリット
先月から今月にかけて、我がクラブチームは今年度初めての対外試合に出かけました。宮城県、岩手県、千葉県からトップレベルの中学生がクラブや学校単位で参加。チームの活動方法は様々ですが、共通点はすべて中学3年生が中心で、この先も活動を続けるということでした。
通常、中学生の試合はネット高215センチ、ボールは4号球を使いますが、今回は一般と同じ224センチ、5号球を使用。そのルール下でも試合はとてもハイレベルで、1点をとるのも大変なラリーの応酬の連続。間違いなく、ここに参加したメンバーは高校バレーでも活躍すると確信しました。進路は様々ですが、自分の目標に向かって、大好きなバレーボールと勉強をする生活を続けていきます。
今回紹介するのは「リンゴとささみのオリーブサラダ」です。今が旬のリンゴと高タンパク質でさっぱりしている鶏のささみを合わせました。
エネルギーを抑えるならノンオイルドレッシングにしてもいいでしょう。リンゴのおいしい時期に、料理にもリンゴを生かしてみてはどうでしょうか。
競技を上手にリズム作りに生かせば、勉強の妨げにはなりません。やりたいことがしっかりできるように食事では適正なエネルギーと必要な栄養をしっかりとるよう心がけて生活しましょう。