夏が近づくと、必ず「熱中症」のことが話題に挙がります。もちろん、猛烈に暑い時期は熱中症になる人が増えますが、前日から急に気温が上がった時など、猛暑以外の時も危険です。

また、同じ環境下でも、熱中症になる人とならない人がいます。単に体力の差だけでなく、前日の睡眠時間や食事内容が関わっているのです。

睡眠不足は危険度アップ

睡眠不足は熱中症のリスクを高めます。中高校生は定期試験最終日の後の部活や運動の際に注意する必要があります。「試験がこれで終わりだから」と前夜、勉強してほとんど寝ないでいると、体温の調節機能が低下して熱中症になりやすいのです。

朝食抜きは危険度アップ

朝ご飯をしっかり食べることも大切です。食事の半分近くは水分なので、それだけでもある程度の水分がとれますし、塩分などのミネラルも補給できます。登校前は必ず食べること。また、生活リズムが崩れがちな土日や夏休み中も、朝食をとってから午前練習に参加することで、かなりリスクを減らせます。

子どもの意識高める会話を

家庭で、その日の気温や湿度を見ながら「今日は何℃で湿度が高いから、水分補給をするように」と親子で会話することで、子どもたちの意識も変わってきます。体にとって少し負荷になる暑さや練習のきつさがあったときに、水分補給や栄養のことを絡めて話すと、理解してもらいやすくなります。

青梅の季節になってきました。今回は「凍らせて作る梅シロップ」を紹介します。

年によってやり方を変えて梅シロップを作ってきましたが、この「凍らせて作る」方法が、最も失敗が少なく手間もかからず、短時間(1週間ほど)でできると思っています。ガラス瓶などの大きめの保存容器ではなく、ジッパー付き保存袋で手軽に作れます。

梅シロップは青梅を凍らせて作ると失敗が少なく、短時間でできます
梅シロップは青梅を凍らせて作ると失敗が少なく、短時間でできます

へたを楊枝や竹串でやさしく取り除き、洗って表面を乾かしてから冷凍庫へ
へたを楊枝や竹串でやさしく取り除き、洗って表面を乾かしてから冷凍庫へ

冷凍した青梅は、氷砂糖と交互になるように保存袋に入れ直し、室温で保管
冷凍した青梅は、氷砂糖と交互になるように保存袋に入れ直し、室温で保管

数日たつと、水分が出てきます
数日たつと、水分が出てきます

1週間ほどで完成。清潔な瓶などに入れて保管します
1週間ほどで完成。清潔な瓶などに入れて保管します

梅シロップを水や炭酸で割って飲むと、さわやかな味わいでのども潤います。梅の酸味はクエン酸です。吸収率の低い鉄の吸収を上げるので、食事の時に飲むのもおすすめです。

薄めて甘さも調節でき、余計な添加物は一切入っていないので子どもの飲み物としても安心です。夏の飲み物として、子どもたちと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

管理栄養士・月野和美砂