もうすぐ、待ちに待った夏休みですね。学校行事だけでなく、地域のお祭りなども再開と活気を取り戻してきているので、子どもたちはきっと楽しい夏休みを過ごせることでしょう。

学校が休みになるこれからの時期、食事や補食で意識してとってほしいのは「牛乳」や「乳製品」です。学校給食がある場合、平日はみんなが牛乳を飲みますが、土日はかなり個人差が出てきます。長期休業中になれば、なおさらその差が広がります。

10代は骨密度が急激に上昇

10代は骨密度が急激に上昇する時期です。性ホルモンは思春期に成長スパートをかけるとともに、硬く丈夫な大人の骨にもしていきます。この先の長い人生を考えると、ジュニアアスリートにとっての骨は伸び、つまり身長だけにとどまらず、硬く丈夫な骨を作ることも非常に重要なことです。

カルシウムの吸収率は10代が最も高く、歳を重ねるにつれて低下していきます。子どもだけでなく、保護者も一緒にカルシウム源となる牛乳や乳製品を毎日とれば、家族全員にとってプラスになりますね。

以前、私の食事セミナーを受講したが、毎朝、家族全員でヨーグルトを食べるようになったところ、それまで時々できていた口内炎がいつの間にかできなくなったと、喜んでいました。家族全員が牛乳や乳製品をとることで、家族全員の健康レベルが上がると思います。

今回は「キウイとバナナのヨーグルトドリンク」を紹介します。キウイ1個、バナナ1本のほか、材料を入れてミキサーにかけるだけのお手軽ドリンクです。

ヨーグルト、牛乳、カッテージチーズで1人分約160mgのカルシウムがとれます。カッテージチーズはフレッシュチーズの一種で脱脂乳を原料とするので、高タンパクで低カロリーです。身長を伸ばしたいジュニアアスリートや体脂肪を気にするアスリートにも積極的に使ってほしい食材です。

キウイとバナナのヨーグルトドリンク」だけではなく、色々なフルーツと、牛乳・ヨーグルト・カッテージチーズなどの乳製品を組み合わせて、お気に入りのスペシャルドリンクを作ってみてください。様々なドリンクやデザートを開発して、夏休みの自由研究にするのもいいかもしれませんね。

夏休み中も学校がある時と同じように、牛乳・乳製品が毎日あるように意識して生活をしていきましょう。

管理栄養士・月野和美砂