医師の言葉をかみしめて。マーリンズの招待選手として今春メジャーキャンプに初参加していた加藤豪将内野手(25)が19日(日本時間20日)、メール取材で近況を明かした。昨オフ、7年間在籍したヤンキース傘下からFAとなり、マ軍とマイナー契約を結んだ。今季はメジャー初昇格への期待が一気に膨らんでいたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でキャンプは中断。今も開幕のめどが立たない中、GOSUKEは黙々と準備を続けていた。【取材・構成=佐井陽介】

   ◇   ◇   ◇

加藤は屋外でトレーニングできない子供たちのために、室内でもできる2つの練習方法を紹介した。

<1>動体視力、反射神経を鍛える

バウンドを予測できないリアクションボールを使った練習(普通のボールでも可)。相手にボールをワンバウンドで投げてもらい、投げながら2個の数字を言ってもらう。そのボールをグラブで捕球する際、数字2個を足し算や引き算、掛け算で答える。足し算なら「5、8」→「13」といった具合。「小学生の時から今でもオフにやっています。脳を使いながら反射を養えます」。

キャンプに向けトレーニングをするマーリンズ加藤豪将(撮影・菅敏)
キャンプに向けトレーニングをするマーリンズ加藤豪将(撮影・菅敏)

<2>敏しょう性を鍛える

ラダーを使ったアジリティートレーニングを行いながら、正面からボールを投げてもらい、グラブ捕球からグラブトス、または利き手で返す。「足を速く動かしながら、手も速く動かす練習です」。 みんなもやってみよう!

キャンプに向けトレーニングをするマーリンズ加藤豪将(撮影・菅敏)
キャンプに向けトレーニングをするマーリンズ加藤豪将(撮影・菅敏)

◆加藤豪将(かとう・ごうすけ)1994年(平6)10月8日生まれ。米カリフォルニア州マウンテンビュー出身。両親は日本人。3歳で日本に移り神奈川で生活。6歳で米サンディエゴに戻り野球を始めた。ランチョバーナード高では主に二塁手で3度の州王者。尊敬するイチローの影響で左打ちに変えた。13年ドラフト2巡目(全体66位)でヤンキース入団。今季はヤ軍時代に交流のあったデレク・ジーター氏がCEOを務めるマーリンズとマイナー契約し、招待選手としてキャンプに参加。188センチ、88キロ。右投げ左打ち。

(2020年4月21日、ニッカンスポーツ・コム掲載)