163キロ右腕のビルドアップが進む。ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が26日、現在の体重が人生最重量となる92キロになったことを明かした。高校時代から模索していたベスト体重。「しばらくはこれくらいをキープしていきたいです」と球団を通じてコメントを寄せた。
プロで戦い抜くために、体重は気になる数字だ。推移も頭の中にある。「ドラフトの時が88キロくらいで、キャンプに入る時が90キロ。その後、少し落ちて3月にまた90キロになって、今は92キロになりました。高3夏が85キロくらいなので、だいぶ大きくなったかなと思います」。高1夏の71キロから比べると、3年弱で一気に3割増しになっている。
昨年末には「僕、一応、小食なので。頑張れば食べられますけど、意識しないと…」と、ゆっくり食べるスタイルとともに心配していた。もう別人だ。焼き肉をともにした先輩田村も「ご飯を大盛りで7杯食べとったわ。オバケや」とあぜん、ぼうぜん。寮待機中の現在も2時間しっかり動いて、その分食べている。
NPB12球団で、身長190センチ以上の投手は佐々木朗以外に55人。その平均体重が96・7キロであることを考えると、まだまだ大きくなる余地がある。肉体への興味も深まり、入寮時に持ち込んだ“筋肉本”はすでに読破。2冊目に入った。150キロ台中盤連発のフリー打撃登板から1カ月。さらに進化した姿を見せるべく、蓄えの日々を送っている。【金子真仁】
(2020年4月27日、ニッカンスポーツ・コム掲載)