短い夏休みが終わり、登校も再開したと思います。1学期の疲労が取れる前に、夏休みが終わってしまった方もいるのではないでしょうか?
「練習・食事・睡眠」を一体として調整
疲労回復しないまま練習を続ければ、「勝てない選手」を生み出してしまいます。パフォーマンスを維持・向上させるのは「練習・食事・睡眠」の三角形を崩さないこと。この「練習・食事・睡眠」を1つと考え、調整していくことが選手の必須条件です。まずは、これを調整するために、現状を把握することが大切です。
今回は、選手が疲労回復に重要な「エネルギー量と水分補給」を把握するためのチェック項目を3つお伝えします。小学1年生でもできる簡単なものですので、試してみてください。
「エネルギー量と水分補給」のチェック項目
(1)体重
ジュニアアスリートの体重は、成長と密接な関係があります。目安として、成長期には体重1kgあたり1cmの身長が伸びると言われているので、このときの減量は要注意です。また、食べることにもエネルギーを使うため、疲労が蓄積すると食事を摂る意欲がなくなります。練習後の体重減少量は、練習前の体重から2%以内にすること。練習後はこの減少量を戻すように水分補給と食事をとることが、疲労回復のファーストステップです。
(2)便の状態
便は消化吸収の分かりやすいバロメーターです。一般的に、食事をしてから24時間~48時間で排便されると言われており、しっかり消化吸収できていると、腹痛を起こさず、気持ちよく排便できるでしょう。便秘は体内にある時間が長く、便の水分を再吸収している状態。下痢は逆に時間が短く、体で水分吸収ができにくい状態とも言えます。女子選手は月経前後に便の状態が変わることも多くあります。
(3)尿の色
適切な水分補給ができていると、尿の色は澄んだ薄い黄色になります。この状態だと体温調節をする汗もかけ、パフォーマンス維持ができるでしょう。水分補給がうまくできていないと尿の色は濃い黄色になり、それが進むと排尿回数が減少し、発汗しにくくなります。