アスリートは体が丈夫で風邪をひかない、と思っている方はいませんか? 規則正しい生活で、バランス良い食事をしているアスリートでも、実は風邪などの感染症にかかる確率が高いと言われています。
基本の6品+ビタミンACEとタンパク質
理由の1つは、激しいトレーニングによって免疫力が低下するため。日頃の疲労が蓄積していると、より風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。そのため、日頃から疲労回復に努め、免疫力をアップさせておくことが大切です。
ウイルスが鼻粘膜から咽頭粘膜に感染し、これらの部位でウイルスが増殖することによって、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、喉の痛みなどの症状が表れることを上気道感染症(風邪症候群)と言います。これを予防するには、食事の基本の6品をバランス良く食べ、さらに「ビタミンACE」とタンパク質をしっかり摂ることです。
●ビタミンA
喉や鼻の粘膜の保護をします。多く含む食品は、ウナギ、レバー、ニンジン、カボチャ、小松菜、ホウレン草など。
●ビタミンC
免疫力を強化します。多く含む食品は、パプリカ、ピーマンなどの緑黄色野菜、柿、キウイなどの果物、サツマイモなどのイモ類。
●ビタミンE
血行促進、抵抗力を高めます。カボチャやホウレン草、アーモンド、大豆製品、イワシなど。
●タンパク質
免疫力を高め、体を温めます。魚、豚肉、鶏肉、豆腐、牛乳、卵などに含まれます。
ビタミンAとEは脂溶性のため、油を使って調理すると吸収率が高まります。タンパク質は、喉や鼻の粘膜を作るもとでもあり、抵抗力を強化します。
次のページそれでも風邪をひいてしまったときの対処法