アスリートは、運動によって体内の酸素利用が高まり、活性酸素の生成量が増える傾向にあります。そのため、カラダをさびさせない、酸化させないよう毎日の食事に、活性酸素の発生を抑制、除去する働きのある抗酸化物質を多く含むものを取り入れようとお伝えしました(「活性酸素を撃退、アスリートこそカラダをさびさせない」)。
その際、抗酸化物質として、ビタミンA・C・Eの話をしましたが、他にも期待を寄せられている成分があります。追加補給の有効性はまだ分かっておりませんが、カロテノイドの一種の「アスタキサンチン」という天然の色素成分です。「アスタキサンチン」はサケやイクラに含まれる赤色の色素で、強い抗酸化力があるといわれています。
サケは良質なタンパク質源であり、EPA・DHAも豊富です。カルシウムの吸収率を上げる働きのビタミンD、炭水化物をエネルギーに換える働きのビタミンB1、脂質やタンパク質の代謝に関与するビタミンB6、タンパク質の代謝や造血作用に関与するビタミンB12なども含まれています。
主菜は肉に偏りがちですが、カラダをさびさせないことも意識し、抗酸化物質を取り入れた献立作りをしてみませんか。
写真は「サケとジャガイモのガーリックバター炒め」です。サケはアスタキサンチン、ジャガイモ、ピーマン、パプリカにはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは熱で壊れやすいのですが、ジャガイモのビタミンCはデンプンに守られ、加熱しても壊れにくい性質を持っています。まさに、抗酸化力の高い一品です。