世界的にも最高気温を更新するような酷暑が続いています。室内にいても熱中症予防の対策を怠ってはいけません。熱中症警戒アラートが発表された時は、不要不急の外出を避け、室内では昼夜を問わずエアコンを適切に使用しましょう。

暑さ指数を確認して適切な対応を

熱中症警戒アラートとは、暑さ指数(WBGT)をもとに熱中症の危険性が極めて高くなると予測される際に気象庁と環境省が共同で発表する情報です。暑さ指数が高くなると、皮膚温より気温の方が高くなり、体から熱を逃がすことができなくなってしまいます。暑さ指数は、スポーツの現場でもプレーの続行を禁止したり、活動を中止したりする判断のための指数として使われています。

運動禁止とならなくても、熱中症予防のために適切な水分補給は大切です。水分をとることで発汗が促され、汗の蒸発によって体温を下げるという体温調整ができますが、暑さの厳しい環境下では、発汗による体温調節が間に合わなくなる場合があります。それを防ぐためには、深部体温(体の内部の温度)を下げるのが効果的です。

深部体温を下げるアイススラリー

深部体温を下げる方法の1つとして、アイススラリーの摂取があります。アイススラリーとは、液体と細かい氷の粒子がシャーベット状に混ざった氷飲料で、飲むと体内で氷が溶けていく時に熱を奪い、深部体温を下げることにつながります。液体の飲み物よりも温度が低く、固形の氷より体内に入れやすいので、アスリートの様々な大会やチームでも活用されています。

また一度に多く飲むよりも、運動前、運動中、運動後とこまめに摂ることが有効と言われています。ミキサーを使えば、家庭でも作れるのでお好みの味にして作ると良いでしょう。

写真は、「トマトとリンゴジュースのアイススラリー」です。トマトを冷凍しておくことがポイントです。

以前、「スイカと甘酒のアイススラリー」を紹介したところ反響があり、「甘くないレシピはないの?」という声にお応えして作りました。甘い系は苦手という方や朝用にオススメです。お試しください。

管理栄養士・石村智子

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