ボートレースは男子が52キロ、女子は47キロを最低体重として行われている。年齢によるハンディなどはない。50歳台のレーサーでも腹筋がくっきり浮き立つ、見事なアスリート体形を維持している。今回はジャスト50歳、キャリアは30年以上、前ボートレース選手会東京支部長を務めた山田竜一選手に体重、体調維持のための日ごろの「食」について聞いてみた。

自らのネームプレートが付いたボートの前に立つ山田竜一。東京・平和島ボートレース場で
自らのネームプレートが付いたボートの前に立つ山田竜一。東京・平和島ボートレース場で

山田 「いいレースをしたい!」と常に思うことで、自然に体重管理できるようになってきました。1つのレースが終わって、もう次のレースのことを考えてる。体重維持のために小食で済むようになった。長年の習慣がそういう胃にしたんだね(笑)。

だけど、何か1品を食べて終わり、というんじゃ持たない。5、6品を目の前に置いて、少しずついろいろと食べる。目で食べるというか、食卓に多くの品が乗ってると見ていて楽しいものだし、いろいろ食べることで満足度が確実に上がります。ただ、炭水化物はそんなに摂らない。自分が好きなのは、酒のアテみたいなものを目の前にそろえて、少しずつ食べる。お酒も飲みますよ(笑)。

今回、紹介させてもらう「さか本」は、JR蒲田駅近くにある海鮮居酒屋さん。気さくな雰囲気が好きで、選手同士だけでなく夫婦でも行きますよ。でも、新型コロナの影響で外食は控えているので、もう2年ぐらい行けてない。もう少しの辛抱です。

行きつけの海鮮居酒屋「さか本」の刺身盛り
行きつけの海鮮居酒屋「さか本」の刺身盛り

自分は大森育ちで、そのまま目の前の平和島ボートに「就職」したみたいなもの。大森、蒲田は「江戸前」の本場で魚介類が豊富。それもあって海鮮類が好きですね。写真のさしみ盛りは、いろんな魚介が食べられて大好きな1品。さか本は、旬のものを入れてくれたりして、それがまたうまいんですよ。

今、50歳だけど、できる限りボートレーサーを続けたいと思ってます。ケガをして休んでも「しっかり治して復帰するぞ」と強く思ったし、その間の体重管理も大丈夫だった。長年の食生活が今も体を支えてくれてますね。

◆山田竜一(やまだ・りゅういち)1971年(昭46)3月25日、東京都生まれ。90年11月、ボート67期生として多摩川ボートでデビュー。初勝利は91年1月の江戸川、初優勝は95年7月の芦屋で飾った。最高峰のSGレースには99年児島クラシックで初出場、6走目にSG初勝利を挙げた。優勝戦に通算275回進出、優勝は44回を誇る。158センチ、52キロ。血液型はO。