年齢によって距離は異なりますが、1回の練習で長時間泳ぐ競泳選手は、持久力を高めることがパフォーマンスを上げるために大切です。持久力を高めるためには、酸素を体内の隅々まで運ぶ強い赤血球を安定して作る必要があります。
強い赤血球を作るために必要な栄養素で意識したいのは、鉄です。特に成長期は、身体の発育やスポーツ選手としての筋肉の発達にも鉄を使うため、意識的に摂取することが必要です。
体内吸収率が高いのは「動物性」の鉄
鉄は動物性、植物性食品ともに含まれますが、動物性食品に含まれる鉄は植物性食品に含まれる鉄より体内吸収率が高いのが特徴です。
今回は鉄を多く含む食品として、豚肉と鶏卵を使用しました。鶏卵はタンパク質が豊富なことはご存じかと思いますが、卵黄には鉄が多く含まれています。豚肉は、糖質が体内でエネルギーになるのを助けるビタミンB1も豊富です。そのため合宿や泳ぎ込みの時期の疲労回復にも役立ちます。
キャベツでビタミンC摂取
運動中、筋肉のストレスを軽減するために使われるのは、ビタミンCと言われています。そのため、練習後にはビタミンCの体内濃度が一般の人と比べて著しく低下します。「タマナーチャンプルー」のタマナーはキャベツのことで、ビタミンCが多く含まれています。特に外側より中心部に近い部分にビタミンCは多く含まれていますので、最後までしっかり使い切りましょう。
ビタミンCの多くは加熱に弱いため、キャベツを大きめにカットして最後にさっと加熱することで損失を最低限にします。ビタミンCには加熱に強いものもあり、ジャガイモに含まれるビタミンCはその代表です。ジャガイモはさまざまな調理に利用しやすく、糖質も豊富なため、普段から取りいれたい食品です。