リオデジャネイロ五輪出場をかけた競泳の日本選手権が昨日4日から行われています。白熱した戦いが展開されていますが、先月、気になる記事を見つけました。すでにリオ五輪代表に内定している瀬戸大也選手が重度の疲れとだるさに襲われており、その原因が栄養不足だったというものです(3月7日付日刊スポーツ)。
競泳はエネルギー消費量が高いため、3大栄養素、特に糖質の多い米、パン、麺類などの主食摂取の比重が高くなります。ですが、これらを体内でエネルギーに変えるにはビタミンが必要で、主食摂取量に合わせてビタミン摂取量を増やさなければなりません。
ビタミン、ミネラルを相対的に多く摂取しないと、栄養不足に陥り、疲労という形で表れます。予防としては、普段から糖質とビタミンを一緒に摂取できる副菜を活用すること。これで、簡単に栄養不足を防ぐことができるのです。
今回は、疲労回復の副菜のレシピとして「カボチャの含め煮そぼろあんかけ」を紹介します。
カボチャは糖質、ビタミン豊富
カボチャは、野菜の中でも糖質が豊富で、ビタミンB1、B2を含みます。ビタミンCとβ-カロテンが多いのも特徴です。身体が疲れている時には胃腸の動きも悪くなり、細胞粘膜も弱くなります。ビタミンCとβ-カロテンは、細胞粘膜を正常な状態に保つよう働きかけてくれます。
β-カロテンは脂溶性のため、豚ひき肉の脂や調理時に油を使うことで、より身体に吸収しやすくなります。豚肉はビタミンB群が多い食材なので、普段から取り入れたい食品です。
大豆は身体の材料であるタンパク質が豊富で、ミネラルの中ではカルシウムとマグネシウムを多く含みます。マグネシウムは、カルシウムとバランスを保ちながら筋肉の収縮に関係する栄養素であり、筋肉の材料でもあります。
大豆はゆで大豆を使うことで調理時間を短縮できます。ゆで大豆は副菜だけではなく汁物にも簡単に入れられますので、少し上をいく食事を作りたいときに助かります。