ジュニアは日々成長していますが、身体の機能や体力はそれぞれ著しく発達する時期があります。

 例えば、持久力は小学校高学年から中学生にかけて著しく発達します。競泳では、選手である間は長時間、距離を泳ぎますから、小学校高学年から中学生にかけて持久力を効果的につけることで、その後の身長の伸びや筋肉の発達度合いが変わります。つまり、この段階で食事をしっかり摂り、次の成長につなげていくことが、その後の競技成績へ大きな影響を及ぼします。

 この時期の選手にはまず、競泳を行う目的をはっきりさせます。その上で

なぜ食べるのか?
競泳選手はどんな食事を摂るのか?
食べ物は競泳でどのように身体で使われるのか?

 を学習し、知識を習得させることで、競技者としての食事の考え方の基盤ができます。

 小学校高学年から中学生のお子さんをお持ちの方は、今がそのチャンスです。もちろん持久力はその後も発達しますので、それ以上の年齢のお子さんをお持ちの方でも遅くはありません。

豚肉入りジャーマンポテト
豚肉入りジャーマンポテト

 今回は「豚肉入りジャーマンポテト」を紹介します。ジャーマンポテトはお子さんたちが給食でも好きなメニューの1つです。通常はベーコンを使うことが多いと思いますが、豚もも肉に変えることで脂質が抑えられ、タンパク質量が上がります。

 さらに、選手の身体づくりに必要なビタミンB1、B6もアップします。またジャガイモのビタミンCは加熱に強いので、練習のストレス耐性にも役立ちます。

 小さなころから「食育」はさまざまな環境で行われていますが、「競泳選手の食育」も早い時期から始められるといいですね。