8月になると室外プールはもちろん、室内プールでも温度や湿度が高いので、選手の身体は暑さに慣れてきます。ところが、移動中の電車の中や自宅では冷房がかけられているため、身体は体温調節に力を使います。それが続くと、自律神経の働きが乱れてきます。
自律神経が乱れると
●食欲不振、下痢 ●疲れやすい、疲労がとれない ●眠れない
という症状が出てきます。
自律神経は呼吸、消化、代謝などの働きを調節しているので、それが乱れると選手の身体に直接打撃を与えることになります。体温調節は外気温と室温の調節だけでなく、食事で胃腸を動かすことも関係します。
今回は「豆腐とささみの冷しゃぶ風~選べる3つのソース~」を紹介します。夏バテしやすいこの時期は、さっぱりしたものを食べたくなり、味によっては食が進みづらくなりますが、今回はしっかり食べられる3つのタレがポイント。ベースは「ポン酢」「ゴマ」「梅」で、それぞれに香味野菜やピリッとした辛さを加えるなど、特徴を生かしたタレにしています。
豆腐とささみは、食欲がないときでも食べやすい食材ですし、夏バテで摂取量が減るタンパク質を植物性、動物性ともに摂取できます。また、ぬめり成分で胃の粘膜を保護し消化を促す長イモや、カラフルな色彩のパプリカで、抗酸化作用を狙っています。
食は味だけではなく、他の五感も関係します。食欲の落ちる時期ほど味覚のほか、視覚、嗅覚、聴覚、触覚の五感を使ったレシピを意識し、身体を整えていきましょう。