「GWにあれだけ練習したのにタイムが上がらない。体重が増えてきたからではないのか?」
GWから3週間経った今、練習の時に指導者からこう言われたら、体重を減らす努力をしますか? 競泳の場合、体重が増えたこととタイムが上がらないことが直結しているわけではありません。そもそも、ジュニア選手は体の成長があるため、適正な体重増加は当たり前のことです。
例えば、泳ぎ込み中は多めに食べても消費エネルギー量が高いため、体重が増えることはあまりありません。食事の基本が崩れず、食事量が増えているのなら、練習量に合わせて食事の量も調節すればよいのです。
そのような状況であれば、体重が少し増えていてもしっかり泳げるので、減量を意識する必要はないでしょう。自然と体重も泳ぎやすいものになっていきます。
食の乱れ、疲労蓄積なら問題
しかし、食事が乱れているなら問題です。泳ぎ込みの時期は、多少嗜好品が多くても体重には表れませんが、全身疲労や局部疲労の後に体重の増減が表れたら要注意です。
「タイムの理由を体重の増減」にしてしまうと、本質を見失います。原因が、体重とは全く関係ないところにあることも多いからです。
今回紹介するのは「野菜たっぷりプルコギ」。宿泊でも通いでも、泳ぎ込みをする時は、練習量に対して野菜の絶対量が不足し、ビタミン不足のまま過ごしていると思ってください。
そのため、GWが終わって体調が戻らない、疲れているようなら副菜や汁物だけではなく、主菜にも野菜をたっぷり使い、ビタミンを補給することが大切です。それを1週間は続けることをおすすめします。
タイムが上がらない時は色々な要因があります。1人1人の状況や原因を見極めて「小さな見落としで大きな後悔をしない」よう、お子さんの体調についてご家族で注意してあげて下さい。