7月21日~28日まで、競泳の世界選手権が韓国で行われました。個人メドレーとバタフライ代表の瀬戸大也選手(25)の優佳夫人は、元飛び込みのトップアスリート。夫を支えるため、改めて食事を学ぶ中で、食べない減量やハードな練習をしている選手はマイナスだと実感したそうです。自身も、特にパワーが足りなくなったことを体感しているといいます。

競泳は、瞬発的なパワーは当然必要ですが、持久的な運動がかなり含まれます。そこで使う筋肉に多い鉄は、体全身の酸素供給にも必要です。

減量をする時やハードな練習が続く時は、摂取エネルギー量が消費エネルギー量を下回るだけでなく、ほとんどの場合、鉄摂取量が激減します。さらにエネルギー摂取量が減れば、微量栄養素のビタミン・ミネラルを吸収するためのエネルギーは作られません。従って、吸収率の低い鉄も摂取量が低くなると同時に、体が必要量を吸収できなくなります。

そのため、特に食事は、以下を考慮した料理を食卓に出す必要があります。

食べやすい味
食べたくなる見た目
吸収率を上げる食品の組み合わせ

今回は、様々な栄養素を吸収するエネルギーを確保するために白飯をしっかり食べられる「ご飯おかわりチーズタッカルビ風」を紹介します。

植物性食品に含まれる鉄は、動物性食品より吸収率は低いものの、タンパク質やビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が高まります。タンパク質は、このレシピでも十分摂れますが、かんきつ類やキウイなどを一緒にとると、鉄の吸収率をさらに高めることができるでしょう。

ハードな練習で枯渇するビタミン・ミネラルも、野菜をたくさん食べられるため不足が解消されます。元気なお子さんが、次のステップへ臨める9月を迎えられるようにしておきたいですね。

管理栄養士・松田幸子