朝起きたとき、疲れがとれていないように感じる方はいませんか? または、お肉や油ものが苦手だったり、消化に時間がかかっていたりする方は、胃腸が弱っている可能性があります。
アスリートでも、体を大きくしたいのに筋肉がつきにくい、体重がすぐ落ちてしまうなど、増量できない選手がこのタイプには多いように見受けられます。
精神的、身体的なストレスや、気圧・季節の変化から消化器に負担がかかり、胃液も減り、栄養の吸収率が約1/4まで下がることがあります。
胃もたれするからお肉が嫌いという人は、肉を食べていないことが原因かもしれません。全くお肉を食べなくなると、体の中の肉の消化酵素が減り、ますます食べられなくなる、という悪循環に陥ってる可能性もあります。
タンパク質をこまめに摂取
タンパク質不足になると、タンパク質の消化酵素であるプロテアーゼの生産量が低下し、消化吸収能力に影響が出ることがあります。消化酵素がうまく働かないことで、せっかく摂った栄養がうまく吸収できず、栄養不足を引き起こし、大事なところでのコンディショニングにも影響が出る恐れもあります。また、アレルギーなどを引き起こしてしまうこともあります。
簡単だからといって、うどんやパスタ、そうめんなどの麺類、パン、ごはんにふりかけだけ、といった胃に負担がかからないと思うものばかり食べていたら要注意です。
まずは消化酵素の原料である、タンパク質をこまめに、確実に食べていくことが重要です。そして特に、タンパク質の最初の分解酵素である「ペプシン」は胃酸によってその働きが促されます。ペプシンがあっても胃酸がなければ意味がありません。もともとタンパク質不足に陥っている人は、胃酸も不足している可能性が高いといえます。そのため、ペプシンを補助するためにオススメなのが、レモンをしぼった水を飲むことです。
レモン水や酢で胃酸促す
食事にレモンを直接かけても良いですが、レモン水の場合は、毎食時にレモン果汁と水を1:5の割合で希釈したものをコップ1杯つくり、食事中にこれを2、3回に分けて飲むことで消化を助けることができます。
梅干し、酢の物、酢を使った料理も胃酸を助けます。また、消化力をアップさせるためには、身体に必要なものだけでなく、楽しく食べる、ということに気を配ることも必要です。
消化が活発で栄養吸収がスムーズであれば、疲れが残ることは少なくなります。朝昼晩、しっかりとタンパク質を含んだ食事をとり、こまめに酸を摂ってパワフルな胃腸を作りましょう。
今回、紹介するレシピは「鶏手羽と卵の酢っぱ煮」です。材料の調味料は、鶏手羽元8本、卵6個まで同じ分量で作ることができます。それ以上になったら、調味料を同じ割合で少し増やしましょう。
時間がある場合は、冷蔵庫で冷やすとさらに味がしみこみます。時間がない場合はすぐに食べることもできます。定番のレシピですが、鶏肉をお酢で煮込むことによって柔らかく仕上がり、そしてお酢が消化を助けてくれるので、疲れがたまっているときにぴったりのレシピです。
また、骨付きの鶏手羽元はケガ予防、ケガからの回復時にもオススメですので、ぜひ活用してみてください。