・大事な時に、体調を崩してしまう人
・ケガ、病気を繰り返す人
・太りにくい、痩せにくい人
・便秘、下痢の人
・試合後、レース後に体調を崩しやすい人

 …そんな皆さん、胃腸は健康ですか?

 「胃腸を整えること=コンディショニング」といっても過言ではありません。腸のコンディショニングが体内の栄養状態を左右するからです。

 胃腸を整えるために重要なのは、腸内細菌が元気な状態を保つこと。腸内細菌は、①栄養吸収・排泄、②ヒトの体では作り出すことのできない栄養素の生成といった働きを持ちます。

 これら腸内細菌を元気でいさせるために、積極的に摂りたいのが発酵食品です。漬け物、味噌、納豆など古くから日本の食卓に取り入れられ、「日本のソウルフード」とも言える発酵食品を毎日、いろいろな種類を摂るようにすることで、胃腸や身体が確実に変わっていくはずです。

 そこで今回は、ご自宅で簡単に作れる塩麹を紹介します。塩麹は発酵食品の代表格。炊飯器で作るので、トロトロの塩麹をすぐに作ることができます。

炊飯器で作ったトロトロの塩麹
炊飯器で作ったトロトロの塩麹

<塩麹の作り方>
米麹に対して、35%の自然塩を加えます(米麹100gに対して塩35g)。

ひたひたのお湯を加えて50~65℃をキープします。温度管理が非常に重要なので、温度はきちんとはかることをオススメします。

これを炊飯器に入れて、保温モードにします。蓋をせず、布巾を上にかけておきます。たまに混ぜて温度を確認しながら1時間保温をキープします。

温度が50℃前後、もしくはそれより低いと発酵に時間がかかるので、1時間経ってもトロトロにならない場合は2、3時間そのままにしてみてください。焦げないように注意してください。

 塩麹は保存容器に入れて、雑菌が入らないように冷蔵庫で保存して下さい(口に入れたスプーンを戻したりしないこと)。きちんと保存すれば1年くらいもつので、一気に作っておくのが便利です。

 塩麹は最近、活用レシピの本や特集が組まれるほど人気。塩の代用という味付け面だけでなく、ビタミンB群やアミノ酸を多く含むため、疲労回復効果やストレス軽減効果が期待できます。

 さらに、素材と合わせることで麹に含まれる酵素が食材の細胞を分解し、発酵が進みます。この分解により食材自体も柔らかくなり、消化、吸収をしやすい状態にしてくれます。味が良くなるだけでなく、胃に負担がかからなくなるのも魅力の1つです。

カブのカルパッチョ 塩麹ニンジンドレッシング
カブのカルパッチョ 塩麹ニンジンドレッシング

 この塩麹を使ってさまざまな料理ができますが、今回はドレッシングのレシピ「カブのカルパッチョ 塩麹ニンジンドレッシング」を紹介します。ぜひお試しください。