家で作っていれば安心、手作りなら添加物はほとんど摂っていないはず、と思っていても、実は家庭用調味料の大半は、添加物や化学調味料が使われています。
みんなが使っているから安全・安心、と思っていても、子供の頃から毎日の食卓に加工食品が何かしら使われていたら、知らず知らずのうちに、その味に慣れてしまい、本当の美味しさが分からなくなってしまうかもしれません。
それに化学的に作られたものは、天然のものに比べて分解するのにパワーが必要です。スポーツで酷使した身体は、その疲労を取るために精一杯。できるだけ、胃腸に負担をかけないように、添加物や化学調味料は必要最低限に抑えるようにしたいですね。
ここでいう化学調味料やそれに類する添加物とは、「調味料(アミノ酸等)」「たん白質加水分解物」「○○エキス」などのことです。
コンビニやスーパーで売られている以下のものは、裏の表示をチェックしてみましょう。大半のお惣菜やお菓子類、カレーやシチューのルー、○○の素、ハンバーグなどの成形肉、タレにつけられているお肉、そばつゆ、付属のタレ、ふりかけ、お茶漬けの素、塩コショウが一緒になっているもの、マヨネーズ、ソース、パスタソース、キムチ、梅干し、漬物、コンソメ、ドレッシング…などは、ほとんど無添加のものはないでしょう。
洋風だしは野菜と肉のうま味を利用
それでは天然の食品で、コンソメのようなうま味を出したい時は、どのようにしたら良いのでしょうか。
コンソメは、洋風だしのこと。和風だしの代表は、かつお節や昆布、煮干し、椎茸。洋風だしは、野菜の甘みをじっくり出すことと、油でコクを出すことが大切です。
コンソメは、ロールキャベツやラタトゥイユなど、スープや洋風の煮込み料理によく使われますが、野菜やキノコを弱火でじっくり火を通したり、蒸したりすることが重要です。味付けは、自然塩のみ。そして、オリーブオイルやバターなどを最後に風味付けに加えることをおすすめします。お好みで、コショウやハーブなどの香辛料を加えてもいいですね。
肉と組み合わせてそのうま味も利用すると良いでしょう。骨つき肉があれば、骨ごと野菜と一緒に煮ると、うま味が出ます。肉といっても、ベーコンやウインナーではなく、鶏肉(もも、手羽)、豚肉(コマ、バラ)などを利用するといいでしょう。
今回紹介するレシピは「豚バラで簡単ロールキャベツ」です。普通のロールキャベツに比べて、ひき肉とタマネギのタネを作る手間が省けるので、気軽にできる一品です。
キャベツとトマトのうま味を活かした自然の美味しさがやみつきになるレシピですので、ぜひお試しください。レシピではバラ肉を使っていますが、油を控えめにしたい時は、コマ肉やもも肉の薄切りでもOKです。