アスリートであれば、「筋肉を増やして体脂肪を減らしていきたい」と考える人は多いはず。やせるためには「とにかくカロリーを減らす」「食事回数を減らし、野菜中心の食事にする」ことが必要だと思っていませんか?
もうカロリーばかりを気にするのは時代遅れです。私自身、アスリートのサポートやアドバイスをするときに、カロリーについてはほとんど助言しません。
では、何に気を付ければいいのでしょうか。体脂肪を落とすための食事の主なポイントを説明します。
糖質+脂質の量に注意
最も分かりやすく、体に反映するのは「糖質+脂質の量」。糖質と脂質は同時に大量に摂ることで、体脂肪はエネルギーにならず、さらに蓄えられます。糖質も消費量に対して多すぎてしまうと、余ってしまい、脂肪として蓄積されます。
つまり、ラーメンやピザ、オイルをたっぷり使ったパスタ、天ぷらそば、揚げパン、甘いデニッシュなどは、明らかに体脂肪をアップさせる料理なのです。
基本は糖質中心に
素早くエネルギーを補給したい時、ゆっくりと吸収させたい時、とアスリートにはさまざまな状況がありますが、基本的には糖質を中心にエネルギーを補給し、脂質を控えめにする方が、効率良くコンディションが管理できます。ただし、あくまでも日常生活でのポイントなので、上記のような体脂肪になりやすい食事(外食など)を摂るときは、前後の食事で調整してください。
調整するというのは、極端にカロリーを減らす、欠食するということではありません。例えば、脂質が少なめのタンパク質(ひれ肉、もも肉、むね肉、ささみ、白身魚、貝類、大豆製品など)を中心とした食事にするといったこと。一緒に野菜をたっぷりとって食物繊維を補い、主食は米にして、よくかんで食べるといいでしょう。
また、調理法はゆでる、蒸すをメインとし、さらに米も雑穀米や胚芽米、分つき米を選ぶなど工夫してください。乳製品は脂質が多いので、調整時にはあまりおすすめしません。