パスタにはいろいろな種類があります。中でも一番馴染みがあるのは「スパゲッティ」ですね。イタリア語で「ひも」という意味で、文字通りひものように細長いことから、そう呼ばれるようになったと言われています。
パスタの料理名も、その意味や由来を調べていくと面白いものがあります。
日本でもおなじみの「カルボナーラ」は、「炭焼き職人風」という意味。これは炭焼き職人が炭火で料理をすると、食事の中に炭の粉が入ってしまうことからついたものと言われています。今は、炭のイメージを粗挽きの黒コショウをたっぷりかけることで表現しているので、イタリアでは黒コショウがかかっていないカルボナーラはニセモノ扱いされてしまいます。
「アラビアータ」は「怒った」という意味。唐辛子を利かせた辛いトマトソースを和えたパスタですが、カッカしているような辛いトマトソースを指してこの名前がついたそうです。面白いですね。
本日紹介するのは「スパゲッティプッタネスカ」。南イタリア生まれのパスタで、トマトソースにオリーブやアンチョビなどを加えたソースを絡める料理です。
「プッタネスカ」は「娼婦風」という意味があり、オリーブやアンチョビ、トマト缶などの保存食を使ってささっと作れる手軽さが、誰でも思い立ったらすぐ作れるから、というところからイタリア全土に広まった人気のパスタです。しかし、なぜこんな名前になったのでしょうか…諸説ありますが、保存してあるものだけで安く手軽に作れるメニューだったから、半分ジョークのように「忙しい娼婦でも作れる」という意味からつけらたとも言われています。
家庭で作るときは、ツナ缶を少し加えるとコクが増します。具として食べるというより、うま味の加えるためとして、ほぐして全体的に混ざるようにするとおいしくいただけます。ツナはマグロのオイル漬けですが、ビタミンDやEも豊富に含まれていますので、ミネラル補給にもピッタリ。オイルにはおいしさだけでなく、栄養も流れ出ていますので、捨てずに料理に使用してください。