イタリアには「カルトッチョ」という名の料理があります。クッキングシートなどで食材を包み、オーブンで焼いて仕上げる料理のこと。
蒸し焼きで中身ふっくら
包み焼きにすると、中身が蒸し焼き状態になり、とてもおいしく仕上がります。また、包みを開けるときに漂う香りもご馳走のひとつ。主に魚料理に使う方法ですが、パスタを包んで出すレストランもあります。家庭でも、レストランでも人気の料理です。
今回は、高タンパクな生サケを使った「サケのカルトッチョ」を紹介します。タンパク質が多い切り身魚は、焼きすぎると硬くなりがちですが、蒸し焼きにするとふっくらと、失敗なく仕上がります。
おすすめはクッキングシートで包む紙包焼きですが、アルミホイルを使ってもできます。アルミホイルを使う場合はきつく巻きすぎず、やさしく巻き上げることがおいしく作るコツ。オーブントースターなど熱源が近いもので焼くときは、ホイルの方が安心です。
一緒にアサリを入れるとおいしいスープがでて、さらにサケがふっくらします。
【料理家・山内千夏】