スーパーやコンビニなどどこでも手に入れられ、10分ほどの調理で食べられるパスタは、人気食材の1つ。スーパーのパスタコーナーを見てみると、おなじみのスパゲッティのほかに、色々な形のものが売られています。
イタリアのスーパーではさらに種類が多く、長い棚一面がパスタでいっぱい。パスタの種類は数百とも言われており、日本で目にするものは、そのごく一部なのです。
日本の家庭での人気のパスタは、スパゲッティを中心とした長いタイプ。「ロングパスタ」と言われるもので、うどんやそばといった長い麺を食べる日本人には受け入れれやすかったのでしょう、やはり王道の人気です。
一方、マカロニに代表される短いタイプのパスタは「ショートパスタ」と呼ばれ、穴の開いたものから平たいものなどさまざま。合わせるソースや食べ方など好みによって使い分けています。
ロングよりゆでやすい
このショートパスタ、実は家庭で調理するにはとっても便利なのです。
まず、ゆでるのがとってもラク。ロングパスタをゆでる時はたくさんのお湯を沸かしてパスタがしっかり浸かるようにしなくてはなりませんが、短いパスタならお鍋が少々小さめでもラクラクゆで上げることができます。
次に均一にゆで上げやすく、ソースと絡めるのもあっという間。おなじみのトマトソースやクリームソースを合わせる以外にも、たっぷりのお野菜と一緒に春向けの料理にするのもいいですね。
今回は、そんなショートパスタを使った「春キャベツ入りパスタサラダ」を紹介します。合わせるのは旬の野菜。今回はキャベツと新タマネギを使いました。
キャベツはビタミン類やミネラル、食物繊維、葉酸を豊富に含む野菜ですが、中でも特有のビタミン、ビタミンU(別名キャベジン)を含んでいます。ビタミンUは胃腸を保護することで知られ、痛んだ胃壁を守ってくれます。
特に春キャベツは柔らかくて甘みもあり、サラダにするのに適しているので、シーズン中にぜひ食べて欲しい野菜。レモン汁とヨーグルトを使ってヘルシーでさわやかに仕上げましょう。
今回はアスリートの皆さんにぴったりの、かわいらしい「スポーツ柄」のパスタを使ってみました。こんな形があるのも、ショートパスタの魅力です。お気に入りの形を探して料理はもちろん、サラダや具だくさんのスープに加えてみてください。
【料理家・山内千夏】