風邪やインフルエンザが流行する冬は、バランスの良い食事でミネラルやビタミンを補給して体を整えたいですね。

バランス良く…となると、「野菜をしっかり摂らなくては」と意識しますが、寒い時期は生野菜のサラダなど体を冷やすものより、温かなスープにするのがオススメ。体もぽかぽか温まってホッとしますし、煮たり炒めたりすると野菜のカサが減るので、思った以上に多くの量を摂ることができます。

野菜を使ったスープの中でも有名なのが「ミネストローネ」。イタリアの野菜料理です。

野菜はあまり細かくせず、ざく切り程度でどんどん鍋に入れて炒め、ちょっとしんなりしてきたらホールトマトを放り込んで煮込むだけ。冷蔵庫に残った野菜で手軽に作れる便利な料理です。

卵をオンしてタンパク質アップ

今回紹介する「野菜たっぷりミネストローネ」は卵をトッピングして、タンパク質を補給しています。野菜はできるだけ多くの種類を使うとうま味がアップし、より複雑な味わいになります。動物性のだしも加えるとさらにスープが味わい深くなるので、ベーコンやハムをプラスしましょう。

冬のホウレン草は甘みが強く、うま味もあるので、ぜひ加えてほしいところ。ざく切りしたものを仕上げに加えると、色合いもきれいでアクも出ません。お好みでチーズをふってもいいでしょう。ぜひお試しください。

料理家・山内千夏