パスタの中でメジャーなメニュー、カルボナーラ。「炭焼き職人風」とも訳されるイタリアを代表するパスタ料理です。

たっぷり降りかけた黒コショウが炭を連想させたから、炭焼き職人が炭だらけの手で作って食べたからなど、いわれは色々ありますが、卵にチーズを加えたソースに、熱々のゆでたてパスタを絡めてコショウを振るという定番メニューです。

カロリー控えめ、タンパク質アップ

カルボナーラは「生クリームがたっぷり入って高カロリー」と思われていますが、元々、生クリームは入っていませんでした。ではなぜ、今は入っているのでしょうか。

ご自宅でカルボナーラを作っていると、卵に火が入りすぎて、ダマやそぼろ状になってしまい、パスタにソースがうまく絡まない…といった経験はありませんか? おそらく、大人数分を作る際に満遍なくクリーミーに仕上げるために、生クリームを加えるようになったのでは、と言われています。

今回は、生クリームを使わず、卵とチーズ、そこに牛乳を少し加えて作る「チキンと玉子の親子カルボナーラ」を紹介します。コツはソースをフライパンではなく、パスタをゆでていた鍋の余熱を使って仕上げること。牛乳を少し加えることで卵が一気に固まらず、上手に作ることができます。

チーズは手軽にタンパク質やミネラルが補給できる食材ですが、鶏むね肉をプラスしてさらにタンパク、ミネラルをアップさせています。

鶏肉に卵…親子丼ならぬ親子パスタ。どうぞお試しください。

料理家・山内千夏