高タンパクで低脂肪の「鶏むね肉」は、アスリートに人気のタンパク源です。タンパク質の中でも毎日、体に取り入れたい必須アミノ酸がバランスよく含まれている上、体内での消化吸収率が高いことも分かっており、理想的な食材といえます。
ビタミンB群が豊富
鶏むね肉にはビタミンB群、特にナイアシン、パントテン酸が含まれています。これらは皮膚や粘膜を保護する力があり、花粉やウイルスに注意したいときには取り入れたい栄養素。また、ビタミンB6はタンパク質の代謝を促進する働きがあるので、タンパク質とビタミンB6を一緒にとれる鶏肉は、効率よく筋力アップが期待できる食材です。
今回は、鶏むね肉をバターでしっとり焼き上げる「レモン風味のバターチキンステーキ」を紹介します。フライパン1つで簡単にできるレシピです。
蒸し焼きでぱさつき抑える
ぱさつきやすい鶏むね肉を調理するときには、乾燥が大敵。しっかり蓋をして蒸し焼きにしていきましょう。スライスチーズを鶏肉の中に忍ばせることで、しっとり感が増します。
バターはカロリーが多いイメージが高く、避けられがちですが、体に必要な脂肪酸などの栄養成分も取り入れられます。何より、淡泊になりがちな食材に簡単にうま味を加えてくれるので、ほんの少し加えると、ぐっと味わいが増します。仕上がりにレモンの搾り汁を加えて、さっぱりといただきましょう。
【料理家・山内千夏】