先日、イベントでQちゃんこと高橋尚子さんとトークショーに出演させていただきました。以前、チームQで調理・栄養担当をしていた関係で、Qちゃんが現役時代の食事や、食において気をつけていたことなどをお話させていただきました。
当時、Qちゃんは多い日で80キロ近く走ることがありましたし、トレーニングメニューなど綿密に立てた上で、食事の計画もしていました。
そんな中で、Qちゃんが毎日食べていたものがあります。貧血予防のためのレバーとヒジキでした。
レバーやヒジキなどに含まれる鉄は、大半がヘモグロビンとして赤血球の中にあり、酸素を運搬する役目を果たしています。陸上・長距離など持久系のスポーツの場合、エネルギーの産生には酸素が必要で、この時に全身に酸素を運んでいるのがヘモグロビンです。
ヘモグロビンが多い方が効率よく酸素を運ぶことができるため、持久力アップ、つまりスタミナの維持につながります。しかし、マラソンや駅伝など足裏に衝撃の多いスポーツや、発汗が多い場合などは鉄の損失が多く、貧血に陥ってしまう場合があるのです。
このようなこともあり、Qちゃんは毎日レバーとヒジキを食べていたわけです。しかし、レバーとヒジキを毎日食べるとなると、調理方法や味付けなどに変化をつけないと飽きてしまいます。
そこで今回は、レバーが苦手な方も食べることのできるレシピ「レバーピリ辛炒め」を紹介します。ピリ辛なので、ご飯がススム1品です。
レバーの食べ過ぎはビタミンA過剰症になる恐れもあるため、毎日食べない方がいいとも言われますが、そのあたりは摂取量、頻度と体の酷使具合にもよると思います。Qちゃんは毎日レバーを食べていましたが、1回の摂取量はそれほど多くはありませんでした。
普通のアスリートでしたら、50~100グラムを週1回程度、摂るのがいいかもしれません。過剰摂取には要注意ですが、レバーは栄養が豊富に含まれた優等生な食材です。