「コラーゲン」と聞いて思い浮かべるものといえば、美容、アンチエイジングといったものでしょうか。

 コラーゲンはタンパク質の一種で、人体を構成する重要な成分の1つです。ヒトのカラダのタンパク質のうち、約30%を占めています。また、顔などの皮膚を連想すると思いますが、皮膚の約70%がコラーゲン。つまり、健康的な肌を保つために必要な成分なのです。

 コラーゲンの役割はそれだけではありません。骨の材料となり、関節の動きをスムーズにするなど、アスリートにとっても重要なタンパク質の1つ。骨折、捻挫、アキレス腱のケガ予防や回復などにも効果的です。

 体内でも合成されますが、食品に含まれるコラーゲンを積極的に摂取すると、体内の合成も高まります。多く含む食品を積極的にとりましょう。

<コラーゲンを豊富に含む食品>
鶏の皮
手羽先
軟骨
牛スジ
豚バラ肉
魚の皮
ウナギ
カレイ
エビ
クラゲ
ゼラチン
など

 しかし、コラーゲンには必須アミノ酸のトリプトファンが含まれていないので、トリプトファンを含む良質のタンパク質を一緒に摂取しましょう。また、体内のコラーゲン合成に不可欠なビタミンCも合わせてとるといいですね。

フレッシュフルーツをゼラチンで固めた「フルーツゼリー」
フレッシュフルーツをゼラチンで固めた「フルーツゼリー」

 今回紹介するのは、ゼラチンとフレッシュフルーツを使った「フルーツゼリー」です。間食や、デザートに取り入れてください。

 さて約2年間、52回にわたってコラムやレシピを紹介してきましたが、今回をもって一旦、このような連載は“卒業”させていただきます。アスレシピでは、また違った形で、皆さんに有益な情報をお伝えしていきますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

管理栄養士・新生暁子