猛暑が続き、体力的に厳しい夏。熱中症や食中毒など気をつけなければならないことがたくさんありますね。アスリートにとって、夏は合宿があったり、集中的に練習があったりと忙しい毎日。多くのスポーツは秋からシーズンインするので、この夏の時期を有効に使い、コンディション、パフォーマンス、精神面などを万全に整えていきます。

 私も、食の面からの選手をサポートするために、毎年恒例の「QB道場@サンフランシスコ」に帯同してきました。栄養管理と調理を担当し、食事や間食の準備、選手の食事記録のチェックなどを行いました。シーズンインとなる秋には、アメフトのスキルはもちろん、心もカラダも大きくなった選手たちをフィールドで見られることを楽しみにしています。

 また、この合宿では買い物も私の仕事でした。今回のコラムでは、アメリカのスーパーマーケットで気になったものを写真で、紹介したいと思います。

充実のサプリメントコーナー

 アメリカのスーパーマーケットでまず目に付くのは、サプリメントコーナーです。

 健康、ダイエット、アスリート向けなどさまざまで、本当にたくさんの種類があり、摂取タイミングなどに分けられているものもあります。近年、日本ではマルチなサプリメントが主流ですが、栄養成分が個々に分けられているものが目立ちます。

 日本でも最近よく見かける緑色のサプリメント、スピルリナ、クロレラ、青汁、抹茶などもここに置かれています。

 プロバイオティクス系のサプリメントもコーナーがありました。腸内環境は、やはり最近のトピックスですね。

 プロテインに関する商品も多くあり、バータイプ、ドリンクタイプ、粉タイプと色々です。

 成分をチェックしてみると、糖質が多いもの、脂質が多いものなどあるので、ご自身の状態、好みや、シーン、期分けによってもチョイスでき、とても便利ですね。

 海外では食事のバランスが乱れたり、食事のタイミングがズレたりしますが、スーパーマーケットでサプリメントや補食などが簡単に、状況に合わせてチョイスできるので本当に便利です。

日本食も手軽に入手

 海外に行くと、最初は現地の食事が珍しく、楽しいのですが、旅行ではなく、合宿ともなれば次第に日本食が恋しくなってきます。実は、日本の食材もスーパーマーケットで簡単に手に入れることができます。もちろん、日系のお店も多くありますね。値段が高いものもありますが、日本と同じくらいのものもあるので、日本から重い荷物を抱えて行かなくてもいいのです。

 これらの写真は、日本食が世界で認められていることがよく分かる光景でもあります。

 この先、海外で活躍するアスリートもたくさんいるでしょう。どこにいても食事は重要。どこの国にいても、その国の食事をおいしいと思えるアスリートでいてほしいと思うと同時に、自分に合った食事をするために、食材などのハード面を整えられると精神的にも安定できると思います。海外を訪れた際はぜひ、現地のスーパーマーケットをのぞいてみてくださいね。

管理栄養士・新生暁子