厚生労働省(旧厚生省保健医療局)が制定したのは、「6つの基礎食品群」。これを元に管理栄養士はバランスの良い食事を提唱、指導していますが、栄養計算の方法はさまざまです。
私は栄養計算をするときに、女子栄養大の香川綾先生が考案した「四群点数法」を取り入れています。各食品を栄養素の種類により4グループに分け、必要なカロリーを点数に置き換えて計算する方法です。
4つのグループは、1群=乳(乳製品)・卵(主菜)、2群=肉・魚・大豆製品(主菜)、3群=野菜(副菜)、4群=主食・その他に分けられます。
1群は、日本人が不足しがちなカルシウムやタンパク質を補充しやすい食品、卵類、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品が含まれます。部活動などスポーツを頑張るジュニア選手はもちろん、保護者の方も骨粗しょう症対策にしっかり取りたい食品です。
今回は、そのうちの卵についてお話をします。
卵は、そこからヒヨコが生まれてくるだけあり、栄養価が優れています。脂質、タンパク質で細胞や筋肉を、カルシウムやリンで骨格を作ります。バランスが良いので、1日1、2個は摂りたい食品です。コレステロールの取りすぎになるのでは? と思われるかもしれませんが、過剰摂取しなければ大丈夫、1日1、2個程度であれば問題ありません。
また、料理のアレンジも豊富にでき、炒り卵、茹で卵、目玉焼き、薄焼き卵など単品でも良いですし、オムレツ、スクランブルエッグなど主菜の肉、魚、大豆製品や副菜の野菜と混ぜても相性が良いですね。今回は見た目も美しく、タンパク質も豊富なメレンゲ・キッシュ、略して「メレキッシュ」を紹介します。