私がサポートしている選手への、この時期の対応をお話しします。
テニスの試合は1日では終わりません。1日1試合、これを本戦で5試合こなさないと優勝できません。5日間コンディションを維持し、何時間もかかる試合を戦い抜きます。予選から出場するとなると、さらに2、3日がプラスされます。ダブルスも出場すると、1日2試合こなすこともあります。
そんな過酷なスケジュールの試合期の食事には、細心の注意を配り、アドバイスします。
試合当日に会場に行った場合、選手の顔、体調、話しかけた時の反応、緊張の度合いなどをチェックします。練習では身体のキレや発汗も注意して見ます。そしてリラックスさせて、笑顔でコートに送り出し、試合を見て何が足りないか、何を足したら良いかを考えます。
選手が笑顔になれる食事、長い試合を戦い抜けるスタミナを保てる食事は何だろうか。特にハードコートは鉄の消費が激しいので、鉄の中でもヘム鉄という即効性のあるものを食べさせたいと思い、レバーや赤身の肉を選択します。
今回は過酷なスケジュールを乗り切り、「選手が笑顔になれるローストビーフ丼」を紹介します。肉を赤身のもも肉にし、チンゲン菜やトマトでビタミンC、鉄の吸収を上げます。丼のため、ご飯もたっぷり食べられます。
外食や出来合いのものだと少量で少し値段も高めなこのメニューも、自分で作ればがっつりお肉で大満足の一品になります。簡単に作れますので、選手が笑顔で試合を迎えられるよう食べさせてあげてください。