早稲田大学庭球部の栄養管理コーチを務めて、4年目になります。男女とも、全日本王座13連覇中というトップ集団ですが、食環境は自炊、寮、自宅と様々で、選手それぞれの志の違いもあります。そんな中、今の4年生は1年生の頃から自分の目標に向かって、栄養面でも一緒に取り組んできました。

プログラムの1つに「栄養管理講座」があります。料理を作ったり、栄養の話をしたり、プライベートの話をしながら、笑顔で食べて、心身ともにリフレッシュすることが主旨の講座です。

その中でよく聞く悩みは、料理のレパートリーについて。部活から帰って時間もない中、簡単に作れるメニューを知りたいとのこと。特に、女子選手へのメニューには、以下を考慮します。

(1)簡単に出来る
(2)女性ホルモン(エストロゲン)に似た作用を持つイソフラボンが含まれる大豆製品
(3)貧血予防のための鉄

イソフラボンと鉄がたっぷりの「高野豆腐のトマト納豆」
イソフラボンと鉄がたっぷりの「高野豆腐のトマト納豆」

今回は納豆を用いた「高野豆腐のトマト納豆」を紹介します。

高野豆腐は、鉄やイソフラボンを含みます。和風、洋風にも使えるので、便利な食材です。同じく大豆製品の納豆も、イソフラボンを含み、ミネラルも豊富なので、毎日の食卓の中にぜひ取り入れたいですね。

トマトやシソの緑黄色野菜でカロテン量を上げ、免疫力アップも狙います。レモンを加えてさっぱりとした味わいにしてみました。

ご飯だけでなく、パンにのせてもおいしくいただけます。ぜひお試し下さい。

管理栄養士・山口美佐