日本には四季があります。その時期のもの、旬の食材は最も栄養価が高くなります。冬の食材には寒さを乗り切るために、冬の試合でもコンディション崩さないようにするために必要な栄養素がタップリふくまれています。

<冬が旬の食材>

野菜=ニンジン、ヤマトイモ、大根、シュンギク、水菜、ホウレン草、白菜、カブ、レタス、パセリ、ブロッコリー、カリフラワー、エリンギ、ネギ、タマネギ
果物=キンカン、ユズ、ネーブル、リンゴ、温州ミカン
魚介類=ムツ、ワカサギ、キンギ、カジカ、フグ、アマダイ、アンコウ、マグロ、サバ、タイ、サワラ、カレイ、ハタハタ、イシモチ、カキ、カニ、イカ

体を温める働き

冷え症の人は特に根菜類を摂るといいでしょう。テニス選手でも、よく手が冷たくて手袋をしてラケットを握る選手やベンチコートを着て出番を待つ選手がいますね。マイストーブを持っている方も多くいます。体を温める食材としてショウガは有名ですが、カボチャやニンジンといった根菜類やネギも効果があります。

免疫力アップ

冬に採れる野菜はβカロテンとビタミンCが豊富です。またビタミンEも多いため、免疫力を高めて細胞を活性化する働きもあります。粘膜や皮膚も守ってくれるので、風邪予防や美容にも効果があります。

冬が旬の野菜をふんだんに使ったおいしいメニューは、鍋料理やスープ料理です。簡単に作れ、具材によっては主菜、副菜、汁物が摂れます。体も温まるため、試合の日の夜は良いですね。

今回は「保温でほっこりクラムチャウダー」を紹介します。アサリは鉄が豊富。ビタミンB1を含み、疲労回復に役立つハムを加えます。ハムは、ベーコンよりもタンパク質が多く、脂質が少ないため、体を絞りたい選手にもうれしいですね。

野菜類は、βカロテンとビタミンたっぷりなものを選びましょう。牛乳でカルシウムも摂れる万能な1品。寒い日の試合や練習には、スープジャーに入れて補食にするのもおすすめです。

管理栄養士・山口美佐