高校生になると、美を意識する選手も出てきます。ウエアを美しく着こなせるかどうか、競技の合間に見せる笑顔やインタビュー時の表情、体の張りや姿勢なども意識するようになります。

それには肌つや、血色、体型がベストでないと映えません。どの栄養素が影響するでしょうか。栄養素と、それらを含む食品を見ていきましょう。

全身に酸素を運ぶのは(アサリ、レバー、赤身肉)
粘膜や皮膚の健康を保つのは、ビタミンA(βカロテン)です(色の濃い野菜、黄、橙、赤色をしたフルーツ)
骨や歯の成長を促進するのはビタミンDやK(Dはカジキやマグロ、キノコ類。Kは納豆)
抗酸化作用があるのはビタミンE(植物油やナッツ)やビタミンC(緑黄色野菜やフルーツ)、ポリフェノール(プルーン、小豆、カカオ、お茶)

これらを意識してとり、エネルギーが足りていれば、コンディションも良くなり、自然と笑顔になれます。今回は、これらをバランスよくとるためのレシピ「美・がんもどきバーガー」を紹介します。

大豆製品のがんもどきは鉄のほか、女性ホルモンのバランスを整えるイソフラボンが含まれています。丈夫な骨や歯を作るカルシウムも含みます。納豆はカルシウムの吸収をよくするビタミンKや葉酸が多く、葉酸は赤血球や新しい細胞を作り出します。

美・がんもどきバーガー」はアンチエイジング(抗加齢)を意識する年代の女性向けのレシピでもありますが、抗酸化が必要なアスリートの食事にも使えます。お子様と一緒に食べられ、お母様にもうれしい一品です。

アンチエイジングを意識した献立のサンプルは次の通りです。ぜひ参考にして、毎日の食卓に取り入れてください。

・主食=お米は白米でなく、玄米、雑穀米に。パンは全粒粉にしてビタミンB1、Eをとる。
・主菜=砂肝やがんもどきでコラーゲンと鉄を。
・副菜=ブロッコリーや小松菜、イモ類からビタミンCやビタミンAをたっぷり。
・果物=イチゴ、柿、キウイなどからビタミンCを。

管理栄養士・山口美佐