明日は試合! となると気持ちが高ぶってしまいがちで、自律神経の中でも交感神経が優位に働いてしまいます。試合前日の食事は消化によいものを心がけ、副交感神経を優位にして胃酸の分泌や腸の運動を活発にすることが必要です。
今回ご紹介するのは「タラのおろし煮」です。早朝のレースでなければ、前日の夕食はアスリート食の基本形「主食・主菜・副菜・汁物・果物・乳製品」をそろえておき、レースの内容に応じて量の調節と食材、調理法選択をするようにします。
脂質の多い食品ですと消化に時間がかかりますので、翌日のレースにベストでのぞめません。タラは脂質が少ないため、試合前日の主菜に使いやすい食材です。また水分が多いため、加熱しても固くなりにくい白身魚ですので食べやすく、緊張している身体にはやさしい食材です。下痢予防にもなります。
大根は生でおろした状態では辛味成分が残りやすく、試合前日の緊張している胃には負担になりやすいため、今回は加熱をしています。また大根は3大栄養素を分解するための酵素(糖質:アミラーゼ、タンパク質:プロテアーゼ、脂質:リパーゼ)を含んでいますが、加熱するとその酵素は少なくなるので加熱時間を最小限にしています。
夕食をしっかり食べたら、明日のレースのベストイメージをして、早めに就寝するように心がけましょう。