前回(野菜が高騰!魚缶やキノコを使って節約レシピ)に続き、高騰している野菜の代わりのお話です。トマトのパックは缶詰、瓶詰、紙パックとありますが、皆さんがよく使われるのはどれでしょうか? 実は使用する際に、少し注意してほしいことがあります。
前回のコラムで、魚は生に限らず、缶詰でもOKと書いたので、その延長で缶詰は大丈夫だろうと考えた方もいるかもしれません。栄養成分だけで「缶詰」と「生」を比較すると、缶詰の方が選手には必要なリコピンを多く含んでおり、旨味成分のグルタミン酸も数倍も多いということが分かっており、「トマトは缶詰の方が栄養価が高い」と勧められた時もありました。
ところが、缶詰の内部にコーティングされている樹脂の中に「ビスフェノールA」という物質が含まれていることがあるのです。このビスフェノールAは、内分泌系への影響が懸念される化学物質、環境ホルモンとして考えられています。日本の場合は行政や製缶業界の対策でしっかり対応されていますが、海外のトマト缶を使う場合は、そのあたりを少し頭にいれておくと良いでしょう。
今回のレシピは「シソ餃子トマトスープ」。気温が低くなり、体を温めることに時間がかかる季節になると、ショウガを使うことが増えますが、シソやトマトなどの抗酸化力の高い食品を組み合わせることでさらに代謝を高めることができます。この時期、ぜひ汁物で上手に取り入れてください。