年末年始にいつもと違う内容や時間帯の食事が続き、日常に戻ったら身体が重い…そんな正月太りに悩むアスリートも多いのではないでしょうか。さらに、体が冷えることで血液やリンパの流れが悪くなることも、正月太りを加速します。
しかし、脂肪がつくのは食べてからすぐ、ではありません。個人差はありますが、2週間くらいかかると言われています。
脂肪は、つきたてのうちは落ちやすく、時間が経つほど落ちにくくなります。ついてすぐの脂肪は皮膚のすぐ下につき、水分が多くて柔らかいので、筋肉が動くとすぐに分解され、血中脂肪となって血管から排出されます。
一方、時間の経った脂肪は水分が少なくなり、筋肉と脂肪が固く絡み合っているため、筋肉が動いても落ちにくく、時間がかかってしまいます。正月太りというのは、実際に脂肪がついたのではなく、主に「むくみ」で太ったように感じるのです。
年末年始に食べるものは、おせちや餅、簡単に食べられる麺類などの糖質が多く、タンパク質が不足しがちです。中でもアルブミンというタンパク質は、動脈を流れる時は細胞に栄養を運び、静脈では老廃物と余分な水分を回収してくれる役割があります。
このアルブミンの量が少ないと、老廃物も水分も回収することができないために、むくみが起こりやすくなります。
タンパク質不足のお正月明けに、「ダイエット」と言って食事を抜いたり、サラダやスムージーだけをとったりすることはおすすめできません。むしろ肉や魚、卵や大豆製品などをしっかり食べて、タンパク質と同時にビタミンやミネラルを補給し、代謝の良い身体を作ることが重要です。
また、食事以外の生活面でも、規則正しい生活に戻すことでホルモンバランスが整い、満腹感を感じられる正常な状態でいられます。温かいお風呂に入り、適切な睡眠をとって、朝日を浴びる、という生活がお正月のうちからできていれば、体のストレスが最小限になり、ホルモンが味方になってくれます。
今日紹介するレシピは「ブリのガーリック醤油ソテー」。日常の身体にいち早くリセットするためにも、ぜひお試し下さい。