南欧でよく食べられるズッキーニ。見た目はキュウリと似ていますが、カボチャの仲間の野菜です。
もともと原産地はアメリカ大陸で、16世紀ごろにヨーロッパに伝わり、品種改良によって現在のような栽培が盛んになったといわれています。フランスやイタリアではメジャーな夏野菜のひとつで、日本でも家庭菜園などで人気が高まっています。
花には雄花と雌花があり、受粉することで雌花の元の未成熟な果実が育っていきます。ヨーロッパでは花の部分もよく食用として用いられ、初夏の味として大切に食べられています。
ズッキーニは、鮮度が良ければ、生でも食べることができます。薄くスライスしてサラダにすると、シャキッとした食感でとてもおいしくいただけます。また油とも相性が良く、炒めたり揚げたりしていただきます。油と合わせることでカロテンの吸収率が上がる利点もあります。煮込んで食べる際にも、最初に油で炒めてから煮込むとよいでしょう。
旬の野菜は経済的ですし、栄養価も最大値となります。イタリアでは、たくさん出回るときに保存食を作りますが、ズッキーニも塩漬けや酢漬けにして保存します。
びん詰めにするほどではありませんが、調理して冷蔵庫で3~4日保存でき、いろいろな料理に展開できる「ズッキーニのマリネ」はお役立ちです。これが冷蔵庫にあれば、そのまま肉や魚料理の付け合わせにできますし、トマト煮やパスタに加えるなど工夫もできます。
今回はそんなアレンジ料理の1つ「ズッキーニのオープンオムレツ」も紹介します。下焼きしたズッキーニが香ばしく、ご飯はもちろん、パンやそうめんのおかずにも合う万能な一品。ぜひお試しください。