前回のコラム「トレーニング中以外も重要、アスリートの夏の水分補給のポイント」では、気温が高い夏は練習前・中・後や、食事中や日常生活を含め、常に水分補給を意識することが大切だというお話をしました。気温が高いと体温が上昇しやすくなり、体温を下げようと発汗量がどんどん増えていくため、上手な水分補給が重要です。
また、気温が高い場所でトレーニングを実施したり、暑いからとエアコンの効いた部屋に長時間いたりと、温度差の激しい場所で過ごすことも体に負担をかけ、体調を崩す原因になります。疲労感がとれず、だるい、からだが重いなどの症状に加え、食欲低下、必要なエネルギーや栄養素がとれず、トレーニングのリカバリー(回復)が思うようにできず、体重が減ってしまう…。このような状態がいわゆる「夏バテ」です。
夏バテを予防するポイントは、適切な水分補給と栄養・エネルギー補給です。スムーズに補給できるように食欲を刺激するにはいくつかポイントがあります。
<食欲を刺激するためのポイント> ●冷たい料理をうまく取り入れる ●酸味、辛味、旨みで食欲を刺激する ●のど越しのよいメニューを取り入れる(麺類、スープなど) ●食卓に楽しい雰囲気を作る ●食事回数を増やす
などが挙げられます。
今回紹介する「ジュニア選手向けちらし寿司」は、ジュニアが好きな鶏そぼろやエビなどの具材を取り入れています。さらに、市販のすし酢にレモン汁とオリーブオイルを足すことで、すし飯にさわやかな酸味を加えて食欲を刺激します。
また、自分の好きな具材を好きな分量で盛り付けることで会話も弾み、楽しい雰囲気の中で食欲が増進します。鶏そぼろ、エビ、卵、カニ風味かまぼこと、複数のタンパク源を取り入れているので、トレーニング後のリカバリー食としてもおすすめです。