30度を超える日が続いています。さらに梅雨明け前ということで湿度も高くなっています。単純な暑さよりも体が重いと感じるこの環境は、いつも以上にアスリートの疲労を招きます。それによって食欲が落ち、特に食事に意識のないアスリートは、食べることが自体がおっくうになりがちです。
今日は食欲がない、食べる気がしない…なんてことの積み重ねが、ますます体のだるさを誘い、気付いたときには夏バテのような状態になっていることもあります。
そうなってしまってから慌てて、落ちてしまった体重を戻そうとしても、なかなか食べられるものではありません。急に食べる量を増やしても消化不良になり、下痢をして余計に体の消耗から疲労を感じることもあります。よくトップアスリートにアドバイスする際に言うことですが、早め早めの予防や対応が大切なのです。
さて、今回紹介するのは「ラッキョウと野菜の冷やしそば」です。喉ごしの良い麺類はこの時期、エネルギー補給しやすいものですが、そばは糖質だけでなく、体をつくるタンパク質が、他の主食より多く含まれます。肉や魚のタンパク質が取りにくいときは主食をそばにして、若干ではありますが、タンパク質をとるのがオススメです。
できれば、十割そばにしましょう。市販のそばは大抵、小麦粉が多いからです。そうなると、そばを食べていても実はうどんとほぼ栄養素が変わらない、ということにもなりかねません。
体を作るタンパク質は、ひきわり納豆がオススメです。ひきわりにすることで食べやすくなります。
またラッキョウは、選手からとったアンケートでも体に良いイメージがある食材の1つですが、実はエネルギーとなる糖質が多いのです。香りからも元気にしてくれそうな食材ですが、エネルギー補給に使えます。