1人暮らしの強い味方といえば、卵と納豆。「納豆、卵、牛乳はいつも冷蔵庫に入れるようにしています。すぐに食べられるので便利です」。選手から、そんな言葉を耳にします。
この春から1人暮らしを始めた選手たちも、生活スタイルに慣れてきたようですが、食事に気を付けなくてはと思っていても、遠征、練習、試験などが重なると、食事作りに手数をかけられなくなるようです。また、お小遣いを使い過ぎてしまい、金銭的に苦労している選手もいるようです。
しかし、時間やお金に余裕のない時でもアスリートはバランスを整えた食事を心がけなければなりません。今回は、自炊するときに常備しておくとよいものをお伝えします。
自炊で困ることとして、
①時間がない。すぐに食べたい
②調理技術がない
③金銭的問題
④衛生的問題
などがあげられます。
①②に関しては、調理がいらず、すぐに食べられる食材を常備しておけば、便利です。例えば、以下のように、多く作ったものを冷凍保存しておくといいでしょう。
<冷凍保存しておくと便利なもの>
・ご飯…たくさん炊いて1食ずつラップに包み、冷凍する。
・ホウレン草…1束ゆで、小分けにしてラップに包み、冷凍する。
また、常備しておくとよい食材としては、以下が挙げられます。
<常備しておくとよい食材>
●調理がいらず、すぐに食べられるもの
牛乳、ヨーグルト、チーズ、納豆、ハム、ちくわ、サバみそ煮缶、ツナ缶などの缶詰類、レタス、トマト、パン、バナナ、100%オレンジジュース、野菜ジュース、豆乳など
●少しの調理で食べられるもの
卵、ウインナー、カップスープ、乾麺(パスタ、うどん、そば)、麺つゆ、もち、カップスープ、パスタソース、冷凍野菜など
賞味期限、消費期限内には食べることは必須ですが、常備しておくと食事バランスを整えながら食事をすることができます。
今回は常備すると役立つ食材の卵、納豆を使った「納豆オムレツ」を紹介します。増量期を視野に入れ、普通のオムレツに納豆を加えてタンパク質をアップさせました。みりんで少し甘い味付けにしてご飯がすすむようにもしています。
卵はこのほか、目玉焼き、卵焼き、スクランブルエッグ、ゆで卵などを作ることができ、アレンジも効くお役立ち食材です。
【管理栄養士・舘川美貴子】