ブロッコリーはキャベツや青汁の材料として知られるケールなどの仲間で、地中海沿岸が原産といわれています。栄養価が高くバランスが良いので、旬となる秋冬には積極的に食べたい野菜のひとつ。特に、ビタミンA、C、E(ビタミンエース)、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル類が多いのが特長です。
風邪予防に効果発揮
βカロテンやビタミンCはこれからの季節、風邪予防に効果を発揮してくれます。微量含まれるスルフォラファンというイソチオシアネート(イオウ化合物)の一種には抗酸化作用があり、抗菌作用も期待できるといわれているので、効果が期待できますね。
胃腸を整える成分、キャベジン(ビタミンU)も豊富に含まれていますので、胃の調子を整え、疲労回復にも効果があります。
そんな「緑黄色野菜の王様」は、少ない水分で蒸し煮にすると、水溶性ビタミンの流出を防ぐことができます。今回はひと鍋で簡単にできる「ブロッコリーたっぷりのオープンオムレツ」を紹介します。
ブロッコリーの茎を捨てている人はいませんか? 実は、茎も栄養価が高いのです。周辺の硬い繊維を果物の皮をむくように外し、中の柔らかい部分をぜひ食べてください。
さらに、ゆで汁にもおいしいだしが出ています。蒸し煮にした残りの水分も余すことなく、だしとして使いましょう。
オムレツといっても、卵とじのようなカンタンな作業でできてしまう一品。お好みでアンチョビやツナ、ハムやベーコン、トマトなどを加えて、オリジナルレシピにアレンジしてください。
【料理家・山内千夏】
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