<海藻よもやま話(7)>
第1回のコラム「食事の最初に1カップ食べるだけ『メカブファースト』で血糖値抑制」でお伝えした通り、驚きの健康効果が明らかになっているメカブ。スーパーなどでよく見かけると思いますが、一体どういうものなのか、ご存知ですか?
「メカブ」という種類の海藻があると思っている方もいるのではないでしょうか。実は違います。メカブはワカメの一部なんです。
ワカメについて紹介した前回のコラムで「国内産ワカメはほぼすべてが養殖」と書きましたが、ワカメもメカブも同じ海藻なので、養殖事情も同じです。
ワカメの根っこの部分
上の写真は、収穫したばかりのワカメの様子。ワカメの根っこの部分(厳密には「付着器」)だけを残して、養殖用のロープから切り落とします。
「メカブ」と呼ぶのは、切り落とした根本にある「胞子葉」というひだ状の部分(手でつかんでいる部分の上)。ワカメが海水中に胞子を出して繁殖する役割をもつ部位です。
よく見かけるメカブは、細切りの状態だと思いますが、元々はごろっとしたひだ状の部位です。そこの中心に1本、中芯と呼ばれる硬い茎のようなところがあり、そこから可食部であるひだ部分をそぎ落とします。これを細切りにしたり、たたきにしたりしたものを、私たちは食べているのです。
特に「ネバネバ」がすごい
ワカメとメカブを比べると、粘りけの違いは一目瞭然。メカブの方が、強い粘りを持っています。
アスリートにとって重要な「腸活」のカギを握るのは「水溶性食物繊維」。それを多く含むメカブを、ぜひ毎日の食事に上手に取り入れてください。
またメカブは、骨や歯の形成に大切なカルシウムやマグネシウム、血圧を下げる作用のあるカリウムなどのミネラルをはじめ、免疫力向上の作用を持つβカロテンや骨の健康を保つビタミンKなど、アスリートに必要な栄養素を含んでいます。その量はワカメと同量、またはそれ以上です。
ネバネバ同士、相性抜群のレシピ
今回は、ネバネバ食材であるメカブと長イモのとろろを組み合わせた「牛とろろメカブ丼」を紹介します。
長イモのネバネバ成分は腸活にはもちろんのこと、滋養強壮作用もあります。糖質やタンパク質も補給でき、日々のトレーニングを頑張るアスリートにぴったりなパワーアップメニューです。ぜひお試しください。
【提供=カネリョウ海藻株式会社】