新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月から16試合が中止となっていた女子プロゴルフ。無観客ではありましたが、先週ようやく、感染予防対策をした上で試合が開催されました。

どの競技の選手も、試合当日にコンディションがピークとなるよう調整していくので、予定が確定しないと、カラダもメンタルも整えていくことは、確かに難しいかもしれません。しかし、目の前のできることをコツコツと進めて行くことによって、いつ試合が行われてもいいように、心身を整えていくことはできると思います。

サポートする女子プロゴルファーは自粛期間に食に興味

私がサポートしている、ある女子プロゴルフ選手は、自粛期間に自分で料理をする機会を増やし、食について今まで以上に興味を持ちました。食とトレーニングでカラダを整え、良いスタートを切ることができました。

食に興味を持ち、毎日の食を整えることは、アスリートにとって必ず何らかのプラスの効果をもたらします。彼女も「料理をすることでリフレッシュでき、メンタルもコントロールすることができた」と言っていました。アマチュアの選手も、サポートするご家族の方も、できることはそれぞれ違うかもしれませんが、目の前のできることを見つけ、カラダもメンタルも良い方向に持って行きましょう。

写真は、「豚しゃぶ梅おろしうどん」です。麺は冷凍うどん、豚肉はしゃぶしゃぶ用の薄切り肉を使用。包丁もあまり使わず、料理初心者の選手でもトライできるメニューです。

エネルギー源となる炭水化物を多く含む麺、体内で炭水化物をエネルギーに換える働きを持つビタミンB1が豊富な豚肉、ビタミンB1の吸収率を上げるアリシンを含む小ネギ、消化を助ける大根おろし、疲労回復効果があると言われるクエン酸を含む梅干しと、調理は簡単ながら栄養価は考えられた一品です。

試合前や夏バテ予防の食事としても使えるメニューを、ぜひお試しください。

管理栄養士・石村智子