日ごとに気温が下がり、すっかり秋めいてきました。肌にアレルギー症状が出る方にとっては特に、保湿が欠かせない時期となってきました。

コロナ禍において、街中のお店を出入りする際に、入口に設置してあるアルコールで手指を消毒するのが習慣化した方が増えています。施設によってはスタッフが、アルコールスプレーを噴霧するところもあります。

一方で、微量な化学物質に弱い方やアレルギー体質の方は、このアルコール消毒液で体調を崩してしまうことがあります。採血の際に「アルコールは大丈夫ですか?」と聞かれたことがあると思いますが、アルコールでアレルギー症状が出現することがあるのです。

頭痛、動悸、じんましんなどの症状

症状としては頭痛、動悸、じんましんなど。アルコール入りのウェットティッシュを近くで使用しているだけでも、症状が現れることもあります。「アルコール消毒が難しい」という方がいたら温かい目で見て、手洗いなど別の選択肢を提案したり、誘導してあげて下さいね。

新型コロナウイルスは、エンベロープという膜に包まれているエンベロープウイルスです。健康な皮膚であれば、表面に付着するだけなので、感染症予防は丁寧に手洗いするだけでも十分ともいわれています。

手洗い後はしっかり水分を拭き残って

丁寧な手洗いとは、石けんで10~30秒もみ洗いの後、流水で15秒すすぐもの。一方で、念入りにやり過ぎることで手指が荒れることもあるため、気をつけましょう。

また、手洗い後はしっかり水分を拭き取りましょう。拭き残しがあると、水分の蒸発とともに皮膚の水分まで蒸発してしまい、余計に乾燥状態になりやすくなります。乾燥が気になる場合は、ご自身の肌に合う刺激の少ないワセリンなどで保湿ケアを強化しましょう。

今回紹介するのは、粘膜を強化する「サツマイモとリンゴのオレンジ煮」です。サツマイモには、皮膚や粘膜の強化に必要なビタミンCが豊富に含まれています。サツマイモに含まれるビタミンCは、加熱してもでんぷんに保護されていて損失が少ないことも特徴の1つ。温めても冷やしても、おいしくいただける1品です。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子