今日12月21日は冬至です。今年も残りわずかですね。

年末になり、1年を振り返ることが、ジュニアアスリートにもたくさんあることでしょう。新型コロナウイルスの流行でこれができなかった、あれができなかったという思いはたくさんあると思います。誰も経験したことのない学校の休校、緊急事態宣言、公式戦の中止等々…。でも、そのような中でも何とかやってこられたことや、始めたことには大きな価値があります。

終業式のささやかなご褒美の思い出

私はある学校で担任をしていた際に、1学期間、きちんと清掃ができた生徒には、ささやかなご褒美を終業式に用意していました。「手作りケーキ」でした(今は、もう渡せませんが)。

清掃は当たり前のことですが、「当たり前のことをきちんとやり遂げる」ことは、子どもが社会に出ていく上で大変重要です。当たり前のことをコツコツきちんと取り組む。一見地味ですが、世の中はこのような仕事の積み重ねでできています。これは、アスリートにとっての毎日の練習も同じではないでしょうか。

「減点法ではなく、加点法でできたことを評価する」という取り組みで、卒業前には多くの生徒が「ご褒美」をもらうようになりました。今、彼らは社会でたくましく活躍しています。

今回は、毎学期ごとに私が終業式であげていた「ご褒美ケーキ」をアレンジした「ご褒美!カボチャプリンチーズケーキ」を紹介します。

冬至にカボチャを食べると風邪をひかない、と昔から言われます。カボチャに含まれるレチノールは、体内で必要に応じてビタミンAに変換され、皮膚や粘膜などの健康維持に重要です。特に西洋カボチャは抗酸化ビタミンのビタミンC、ビタミンE、そしてβカロテンがたくさん含まれています。

お菓子類はどうしても脂質や糖質が多くなりますが、手作りで小さめに作ればカロリーの調整もしやすくなります。また、カラメルを濃いめに作ると、よりおいしくなります。

ケーキ作りで残ったカボチャの皮は、細長く切って少量のゴマ油で炒め、きんぴらにすればおかずの1品になります
ケーキ作りで残ったカボチャの皮は、細長く切って少量のゴマ油で炒め、きんぴらにすればおかずの1品になります

今年は誰にとってもコロナに翻弄された、当たり前でない1年でした。そのような中で子どもだけでなく、大人もみんな頑張ってきました。「ご褒美ケーキ」を食べながら、今年取り組めたことを振り返り、自分にご褒美をあげる、そんな時間をもちましょう。

管理栄養士・月野和美砂